ChatGPTによる認知バイアスエラー回避の可能性

はじめに 随分前の話しなりますが(今から約7年前)、会社の先輩から 「頭脳明瞭な経営者(経営委員会)が、時に非合理な判断の結果、失敗するケースへの理解になるかもしれない」 と薦めてもらった面白い本があります。 タニエル・カーネマン著「ファスト&スロー 」 本書は、ノーベル経済学賞を受賞されたダニエル・カーネマン氏による著作で、人間の思考が2つの異なるシステムに分かれていることを示しています。 システム1(ファスト)は、自動的かつ直感的な思考を司り、短時間での判断や反応に適しています。しかし、時には感情的な判断を引き起こし、誤った結論に至ることもあります。 一方、システム2(スロー)は、論理的で分析的な思考を司り、より長い時間をかけて問題に取
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AWS FAN!

はじめに 明けましておめでとうございます。2023年もスタートし、一発目の記事になります。私は普段、AWSを中心としたクラウド活用のソリューション設計を専門に仕事している一方、個人としてもAWSユーザとして、様々なクラウドサービスを楽しませていただいています。 本格的に触り始めたのは2018年頃からとだいぶ遅いスタートではありますが、少し振り返ってみようと思います。 ※本コンテンツは2022年の年末、とあるAWSコミュニティーの「お祭りイベント」で公演させて頂いたものになります。 スマートホーム(2018年〜2019年頃) 会社の小集団活動も活用し、趣味のラズパイやArduinoといったマイコンいじりであれこれプロトタイピングを楽しんでいまし
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AWSホワイトペーパを題材にFMEAを見る

この記事は、Japan APN Ambassador Advent Calendar 2022の9日目のエントリになります。 はじめに 2022年10月に「金融リファレンスアーキテクチャ 日本版」も一般公開され、ミッションクリティカルなシステムへのクラウド活用が加速していくと思われます。 そのような潮流のなか、システムの信頼性(安全性)に対し、従来製造業を中心に活用されている「FMEA(Failure Mode and Effects Analysis)」(故障モード・影響解析)が、ソフトウェア開発でも有効なアプローチではないかと思い、ここに簡単にご紹介したいと思います。 サマリ AWSホワイトペーパ「AWSでのミッションクリティカルな金融サービスアプリケーションの構築」から、FMEAサンプル2件(アプリ分析、インフラ分析)を確
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踏台VPCの作成(Internet Gateway有り)(AWS)

はじめに 前回は、VPCにInternet Gatewayを設置しない完全にプライベートな環境での、ブラウザを使うEC2操作を見ました。 しかしこのままでは、yumの更新、npmなど各種パッケージ経由でのツール導入、(インターネットにあるRESTエンドポイントを使う)AWS CLI操作などできません。 そこで今回は、インターネットへのアウトバウンド通信を許可するためにNAT GWを設置しようと思います。トラフィックを少し管理するために。Network Firewall というIPS/IDS相当のサービスを設置したいと思います。 なお、今回の検証で、Network Firewallは1,400円/日程度の費用が発生しました。(1 endpoints x 24 hours x 0.395 USD = 9.48 USD 148円/USD 換算
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踏台VPCの作成(Internet Gateway無し)(AWS)

はじめに VPCにInternet GWを割当てず、プライベートサブネットにあるサーバ(EC2)を操作する方法です。Cloud9(Amazon Linux)と、Windows Server(ブラウザを使ったGUI操作)を説明します。 [参考]Systems Manager を使用してインターネットアクセスなしでプライベート EC2 インスタンスを管理できるように、VPC エンドポイントを作成するにはどうすればよいですか? 構成 基盤構築(Terraform) ネットワークなどの基盤構築には、Terraformを活用しました。コードはこちら(GitHub)からダウンロードできます。 VPCパラメータ resource "aws_vpc" "Main" { cidr_block = var.main_vpc_cidr instance_tenancy = "default" enable_dns_hostnames = true enable_dns_support = true tags = { Name = "${var.system_name}-vpc" } } Bastionサブネットパラメー
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AWS App2Container(ECS/EKSデプロイ編)

1. はじめに ここでは、前回の記事「AWS App2Container(お試し編)」では触れられなかったデプロイについて試してみます。 実際は、次の3ステップでデプロイできて衝撃的でした! deployment.jsonを編集し、「ECS」か「EKS」を選択(AppRunnerも選択可)。 app2containerコマンド(オプションgenerate app-deployment)でマニフェスト作成(一部S3に格納される) CloudFormationでデプロイ そして、ステップ2の「app2containerコマンド」の引数オプションとして「–deploy」を指定すると、ステップ3すら不要です^^ それでは試してみましょう。 2. マニフェス
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Hugoでハンズオンサイト(AWS)

はじめに 唐突ですが、AWS Workshopsというサイトをご存知でしょうか? AWS Workshopsは、AWSが公式に提供しているハンズオンコンテンツで、AWS各種サービスについて、実際に手を動かしてみたい場合に大変重宝するサイトです。 https://workshops.aws/ さてこのサイト、とてもお洒落な作りになっていますが、どのように作られているのでしょうか? 答えは、Hugoと言われるGo製の静的サイトジェネレータと、Learnと呼ばれるテーマ(Theme)を使って作られているようです。 https://gohugo.io/ https://jamstackthemes.dev/theme/hugo-theme-learn/ 実はこのAWS Workshopsのコンテンツの一つに、このようなハンズオンサイトの作り方のハンズオンがあります!折角なので、試してみたいと思います。 https://hosting-hugo-content.workshop.aws/ ※ハンズオンの主目的は、Hugoの
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AWS App2Container(お試し編)

はじめに AWS App2Containerは、起動中のjavaアプリをコンテナイメージに変換し、ECSやEKSで稼働させるためのテンプレートを生成するツールになります。 Accelerating your Migration to AWS 下記、App2ContainerのUerGuideにある通り、サポートされるプラットフォームと、そうでない場合で挙動が変わるため、本記事ではその辺を試してみたいと思います(ここでは、ECSやEKSでの稼働検証は含まれません)。 For supported application frameworks, App2Container targets only the application files and dependencies that are needed for containerization, thereby minimizing the size of the resulting container image. This is known as application mode. If App2Container does not find a supported framework running on your application server, or if you have other dependent processes running on your server, App2Container takes a conservative approach to identifying dependencies. This is known as process mode. For process mode, all non-system files on the application server are included in the container image. 本記事のスコープは下記になります。 以降、次の流れで検証します。 App2
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AWS App2Container(イメージ最適化編)

はじめに 前回(「AWS App2Container(お試し編)」)で試した非サポートアプリの場合(ex. SpringBootアプリ)、サポートされるtomcatアプリと比較すると(802MB)、デフォルトで生成されたコンテナイメージは16.1GBとかなりのサイズとなっていました。 root@ip-10-0-1-112:~# docker image ls REPOSITORY TAG IMAGE ID CREATED SIZE java-generic-6ef9339e latest 8ef7ef3e7db0 38 minutes ago 16.1GB java-tomcat-5da060de latest cc2de1db6ef8 58 minutes ago 802MB そこで、ここでは、下記ガイドラインに従いサイズをスリム化してみようと思います。 Optimize AWS App2Container generated Docker images ポイントは、App2Containerは、分析結果であるanalysis.jsonをベースにイメージを生成するため、不要なファイルを含めないようにanalysis.jsonを編集することになります。 コンテナイメージ分析(di
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クラウド技術書紹介(AWS/Azure/2021年編)

クラウド技術書紹介(AWS/Azure/2021年編) Qiitaにて公開。こちら→